お寺ライブ『善音会』~ぜんのんえ~Vol.5 無事に終演しました

【ヒラカレタオテラプロジェクト】
「お寺ライブ『善音会』~ぜんのんえ~vol.5」


今年もまたお寺ライブの季節が到来。この「お寺ライブ『善音会』~ぜんのんえ~」も5回目を迎えました。ご門徒さん方や近隣の皆さんのご理解ご協力をいただき、遠近より多くの方がお越しをいただいて開催することができました。「音」を縁とし「仏」縁に繋げていく取り組み。まずは楽しみからのスタートを、そんな願いで行っています。子どもも大人も、喜びの中に仏さまとのご縁を共にする味わい。おかげさまで今回もたくさんの方々と手を合わすことができました。




この「善音会」は『テラオヤ』というスタッフで運営されています。『お寺に集まる子ども達の親の会』=『テラオヤ』。打合せや告知、準備から片付けまでと力を注いでくれます。男性スタッフは主に会場設営やミュージシャンサポート、照明オペレーター、警備誘導など。女性スタッフは飲食出店、オフィシャルグッズ販売、受付対応、キッズルーム運営などを行います。ライブ1週間前には恒例の機材設備の搬入と会場設営。この後、音響や照明のセッティングや調整を終えて当日を迎えます。




当日も午前中より最終準備に入ります。境内では設営の仕上げ、本堂ではサウンドチェック~バンドリハ、飲食ブース『zennon cafe』では調理や商品の陳列などなど。それぞれの持ち場で手際よく進められます。


恒例の『善音会』オフィシャルグッズの販売準備も。お馴染みのBuddha-Tも定番のグレーに加えてスタッフカラーのホワイトも用意されました。



そして16時の開場と同時にたくさんの方が境内に。毎年最初に出演する 須佐子ども太鼓 の子ども達もスタンバイを始めます。17時になり住職挨拶でいよいよ今年の「善音会」が開演です。


開演と同時に登場するのは地元障子岳の【須佐子ども太鼓】。「善音会」には欠かせない子ども達です。まずはそれぞれ自己紹介とインタビュー。将来の夢も聞かれていました!今回は今年小学校を卒業したOBもサポートとして加わり共に演奏しました。ほのぼのとした音の会のスタートです。



和やかなインタビュータイムが終わりいざ演奏が始まると、子ども達の表情が一気に引き締まります。力強くも純粋な太鼓の音色が障子岳の山々に響きます。



新しいチーム編成で臨んだ今年の善音会。上級生が抜けた穴をしっかりと埋めて上手に叩くことができました。これからもみんなで力を合わせて頑張ってね!素晴らしい演奏でしたよ♪




【須佐子ども太鼓】の後は一旦みんなで本堂に上がりお勤めします。この『善音会』はお寺の行事。まずは全員で阿弥陀さまに手を合わせお礼をさせてもらってからゆっくりと楽しもう!ということです。いつもお参りいただく方、初めて本堂に上がったという人もいます。みんな違ってみんないい。楽しみの中から始まる仏さまとのご縁。



普段お勤めをいていて緊張することなどないのですが、音響システムが良いからなのでしょう、何故かこの『善音会』のお勤めだけは少し緊張してしまいます(笑)今回も皆さんと一緒にお勤めできて有難かったです。



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お勤めが終わるといよいよ本堂でのステージが始まります。まずはハウスバンド【Tykun】が登場。この『善音会』のキーとなる彼らの音はあくまでもロック。ただ様々な融合系のロックサウンド。エレクトロやアンビエントな要素も強く、力強さの中に心地良さを感じる独自のものです。『善音会』の音のコンセプトがここにあります。



今回もまたステージと客席がかなり近いです。好きな場所に座り好きなパートやプレイヤーの音やプレイを目の前で感じる事ができます。昨年からのこのセッティングの目指すものは「体感型ライブ」。聞く側と聞かせる側の距離が近くなることで一体感のあるステージになるのではとの試みです。演者と観客、お互いの心地よい緊張感が更に「善き音」へと繋がる。そしてまた、単純に楽しいし迫力満点!双方が同じテンションで楽しめてこそ良いステージとなるのではと思うのです。更にその彩りを調整する音響や照明のオペレーターやスタッフ。それぞれの役割があって成り立つライブ。



【Tykun】のステージが終わり次は初登場の【iima】のステージ準備へ。セッティングの間、境内はしばしの休憩と飲食タイム。




今年も美味しいメニューが揃った『zennon cafe』。


「音」だけでなく「食」も楽しんでいただける飲食ブース『zennon cafe』には計3店舗が出店。行橋市より【Maribo−】、太宰府市より【COFFEE LANTERN】、そしてスタッフ【テラオヤ】の3ブースが並びます。


Maribo−】さんはイタリアンがメイン。何よりメニューがいっぱいでしかも安い!そしてどれも美味しい!!タンシチューは本当に絶品で本格的な旨さ!ほんと安すぎます(笑)手羽とごぼうの絶妙なマッチ具合が最高なボッ手羽。ビールとの相性が抜群でした!



やま寺マーケット』でいつもお世話になってる【COFFEE LANTERN】さん。コクがあるのに後味さっぱりのほっとするコーヒー。この日は天気も良く夕方になっても寒くはならなかったためアイスコーヒーもたくさん出てました。コーヒーのお供にビスコッティの販売も。お店も太宰府市でリニューアルされました。(円浄寺からは20分とちょっと。)落ち着けるカフェ空間となってますのでそちらにも是非!


そして我が【テラオヤ】のジビエカレー。お米から具材まで全て障子岳産。もちろん猪肉も障子岳の山で獲られたもので作られています。地元の田畑や山からの完全な地産地消カレー。猪肉も柔らかくて臭みもなく子どもから大人まで食べられる美味しさです。おかげさまで今年も完売。ありがとうございます!



本堂ではセッティングも終わりいよいよ【iima】のステージが始まりました。



iima】はイシイタカユキさんと永山マキさんのユニット。CMソングやTV番組のテーマソング、ナレーションやラジオDJ等々、幅広く活躍している人気アーティスト。今回もライブ前に数件の問い合わせがあるなどファンが多い【iima】。普段は穏やかなお二人ですがライブが始まるといきなりiimaワールド全開です。やさしいけれどパワフル、感情がグッと歌に込められます。



TVやCMでお馴染みの曲が流れるとその盛り上がりは尚更です。曲にまつわるエピソードも紹介されるなど更に味わいが深まります。聞き手がグッと引き付けられればアーティストのテンションも上がります。マキさんはついに本堂を飛び出してしまいました!



ミュージシャン、アーティスト、パフォーマー、表現者。演者には色んな呼び名がありますが、そこには純粋に歌うことが好きで、歌に思いを込め、歌うことを楽しんでいる彼女のそのままが表されているように思いました。とても素晴らしかったです。



その歌声を彩り引き立てているのはイシイ氏のギター。【iima】はマキさんの歌声や歌詞のメッセージ性が素敵なことは勿論ですが、その基盤が曲のメロディーや展開にあるからこそ美しさと優しさが溢れ出るのだと思います。その絶妙なバランスに歌心と愛、そして心地よさを感じ多くの人が共感するのだと改めて感じさせてくれたステージでした。




【iima】のステージが終わるとラストは【Jam Riot】。その前に最後の飲食タイム。お目当てのメニューを目指します。この時間、横の川には何匹もの蛍が飛び始めていました。子ども以上にはしゃぐ大人達の姿も見られました。



コーヒーもホットが美味しく感じる時間帯です。




お腹もいっぱいになったところで、いよいよ【Jam Riot】が登場。ジャジーな雰囲気へと誘われます。



【Jam Riot】は【Tykun】の3人に【Soshi Uchida】【高木伸之】を迎えた5人編成のジャムバンド。それぞれが充実したキャリアを持ちながら一触即発の生ジャムを魅せてくれます。ジャズの要素だけでなくファンクやロックをミックスした彼らの楽曲はブルーノートを彷彿させるグルーヴです。Tykunの3人がプレーするジャズも新鮮。随所にTykunらしさも見られる中、個性溢れる5人の音が一つにまとまります。メロディアスでテクニカルな演奏は圧巻!



子どももノリノリ(笑)



Soshiこと内田壮志 氏のベースはパワフルで繊細。今回のセットは激しい曲ばかりでなく途中にはバラードもあり、曲にってタッチのイメージががらりと変わります。そこは百戦錬磨の実力者。心地よく気持ちいいベース音が響きます。演奏中は常ににこやかで楽しそう!プレーヤーとしての著名さや技術の高さは勿論ですが、そんな彼の人柄も多くの人を魅了するところです。




初の管が入った今回の善音会。Tâkîこと高木伸之 氏のトランペットが冴え渡ります。5回目となる善音会ですが、これまでウッドベースはあったもののエレキベースも実は今回が初めてでした。トランペットが入ると一気に音に明るさと華やかさ、そしてムーディーさが加わります。ジャジーなプレーは本物です。



迫力のある圧巻のステージ。


今年の「善音会」、最後は大人な雰囲気で締めくくりました。お寺×ジャズの響きはとても心地のいいものでした。本堂の扉を外してオープンエアな状態で行うお寺ライブ。隣を流れる宇美川には蛍が飛び、日暮れに流れ響くジャズの音色。穏やかな雰囲気の中に時にはテンポ良く時にはしっとりとしたその調べは、また次回の開催を期待させるものでした。



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全ての演奏が終われば全員で合掌し阿弥陀さまにお礼をして終演となります。足を運んでくれた方々、出演者、出店者、スタッフ、子ども達。共に手を合わせ今日のご縁を共に喜び分かち合う、この瞬間のための善き音の会であり、溢れんばかりのたくさんの笑顔に包まれたフィナーレとなりました。


おかげさまでたくさんの楽しみと喜びを共有することができました。遠方からもたくさんの方にお越しをいただきありがとうございました。また、演者の方々、出店店舗さん、音響や映像オペレーターさん、スタッフ「テラオヤ」のみんな、準備から当日まで大変お世話になりました。お疲れさまでした。今回の終演時間は20時59分(汗)。あれだけの音量が出せるのはご門徒さんはじめご近所の方々のご理解とご協力がないと絶対に無理なことです。21時に間に合いホッとしました。ありがとうございます。



無事に終演を迎え次のvol.6の開催に向けまた準備をしていきます。この「ヒラカレタオテラプロジェクト」の取り組みが益々広がり、一人でも多くの方と手を合わす喜びのご縁を共にできることを願っています。5回目となる節目の回。これまでの演者の方々を振り返りながら御礼といたします。関わっていただいた全ての方へ、ありがとうございました。 合掌


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『善音会』 vol.1

【須佐子ども太鼓】【onpduct】【MIKA】【Tykun】


『善音会』 vol.2

【須佐子ども太鼓】【MOCO & 畑野芳恵】【武骨サプリメント】【Tykun】

【DJ PANAWASTA】


『善音会』 vol.3

【須佐子ども太鼓】【Tykun】【逆瀬川剛史 / 田中昭太】【Rue de Valse】


『善音会』 vol.4

【須佐子ども太鼓】【Tykun】【MEGA LOVE】【onpduct】


『善音会』 vol.5

【須佐子ども太鼓】【Tykun】【iima】【Jam Riot】(Tykun×内田壮志×髙木信之)




浄土真宗本願寺派 円浄寺

福岡県粕屋郡宇美町にある浄土真宗本願寺派のお寺です。 『ヒラカレタオテラプロジェクト』と称して様々なイベントや行事を行っています。 「お寺ライブ『善音会』」「テラヨガ」「やま寺マーケット」「ワークショップ」など。 気軽に足を運んでいただければ幸いです。 HP「enjoujitemple.com」 FB「浄土真宗本願寺派 円浄寺」 instagram「jodoshinshu_enjouji」

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